O脚要素を作る「横座り」

2009年05月05日

 WHO国際基準のカイロドクター at 01:37 | Comments(0) | O脚について
O脚講座、第2弾です。今回は、「横座り」について書いてみます。

O脚は他の国では非常に少なく、座する座り方をする私たち日本人では約8割位がO脚です。その原因は「座り方」の違いにあるようです。

横座りは、女性の方に多い座り方ですね!男性の方でも少ないですがたまにおられます。

座り方としては、左右のどちらかの脚を外側に出して、対側は少しあぐらのような状態です。股関節の動きを検査すると、その方がどちら側に脚を出して横座りをされるかほぼ100%判別できます。

それほど左右の股関節の動きに大きな違いが出ています。

幼少の頃は、どんな座り方でも可能ですが、中学生~高校生ぐらいで日頃の習慣的な座り方が決まってきます。しかし、この段階ではまだまだ柔軟性もありますので、座り方を変えていけばある程度は改善できる場合もあります。

横座りの偏った座り方をする方のO脚は、左右のどちらかが片方に比較してO脚が目立ってきます。すべての人に同じように出るのではなく、横座りの座り方にも人それぞれ違いがありますので一概に言えませんが、それでも少なからずO脚になりやすいのです。

中には気をつけの姿勢で、膝の間に「こぶし一つ」が出入りするほどのO脚の学生さんも居られました。将来が気になりましたが、継続して治療を受けられてかなり改善しました。

これが運動選手の場合は、関節が捻れる関係で筋肉にも余計な負担が生じやすくなります。なぜなら、運動の多くは、足で蹴る動作が多く、足首の捻挫や膝関節の故障、シンスプリントなどにも関係します。これが陸上だと、余計な運動エネルギーのロスが生じているのです。

左右のどちらかで横座りをしている方は、その反対側での横座りは少々しにくいはずです。体のバランスが保ちにくさを感じるはずです。それに比べて、日頃から横座りをする側は、バランスが保ちやすく背骨や骨盤もズレを形成します。

背骨や骨盤に歪みがあると、本来の筋力を発揮できないばかりか、歪みのせいで身長が低くなったり姿勢が悪くなります。

またO脚は見た目だけでなく、膝関節や股関節に無理が掛かりやすく年齢と共に徐々に拡大してくる方が多いようです。その理由は、O脚になる座り方を常に反復しているからです。

そのまま膝や股関節に無理な負荷を掛けていると、人によっては変形性の膝関節症や変形性股関節症に繋がります。酷いケースでは、膝関節や股関節の変形が進行して、関節自体の可動域が無くなって人工関節を入れなければならないことになります。

膝や股関節の変形が分った時点で、正座や横座りを極力止めて、椅子で座るようにして下さい。
これは変形の進行をを少しでも遅らせて、関節を痛めないコツです。

中には膝の関節に水が溜まりすぎて、その膨張により痛みが発生している方もおられますが、頻繁に水を抜くのは賛成できません。これは膝の中の圧力が下がった証拠であり、脳がそれを察知して水を出しているからです。

関節内部には滑液という水で骨と骨がぶつからない様に圧力を調整しているためです。関節内部の圧力が下がった結果、補給するために起きる現象です。まして表面の痛みだけを取るために水を抜いたり、痛み止めを乱用するのは避けるべきです。(時と場合にも寄りますが!)

膝関節を正しい位置に矯正したり、筋力を強化していくと水は自然に無くなります。大切なのは、水が溜まった原因は何なのかを知ることです。

水が溜まるケースの多くは、筋力の低下や関節位置の歪み、また一時的に無理な圧力が掛かりすぎた場合に起きますので、正しい治療とケア、それに筋力アップが必要でしょう。いずれも膝を捻るような座り方を変える必要があるようです。

先日来院された患者さんは、70代の女性で膝のお皿の少し外側が膨らんで痛いということでした。足首の関節、膝関節、股関節、そして骨盤と腰椎を正しい位置に戻して、その日はテーピングを施して帰宅して頂きました。2日後に電話があり、膨らみがキレイサッパリと無くなり、痛みが消失して喜んでおられました。あの膝に溜まった水はどこに行ったのでしょう!と驚かれていました。

膝の関節内部の圧力が元に戻れば水は自然に吸収されて無くなります。その後しばらくは、無理な歩行をせずに少しずつ慣らしていけば大丈夫です。ケースに寄っては、ご自宅で筋力アップの簡単な運動をして頂きます。

このようにO脚は、座り方ひとつで変えられますので、小さいお子さんが居られるご家庭では、偏った座り方を親御さんが教えるべきだと考えます。それだけで、スマートでカッコイイキレイな脚を作ることも可能なのです。



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