O脚と膝関節痛
2009年06月01日
WHO国際基準のカイロドクター at 02:27 | Comments(0) | O脚について
前回は、「女性の方に多いO脚と股関節痛」について書きました。今回は、「O脚と膝関節痛」についてご紹介します。
O脚は、日本人の約8割がO脚もしくは、O脚気味といわれています。特に日本人に多いO脚は、「下腿内反膝」と呼ばれる膝から下にかけて、ふくらはぎが外側に飛び出したように見える脚のことです。
なぜ、ふくらはぎが外側にせり出したように見えるのか?
これは、正座や横座りなどの座り方が起因しています。正座は、踵(かかと)を両側に倒した状態で、その広がった踵の上にお尻を乗せます。このとき、すでにふくらはぎは大きく外側にせり出してしまいます。
また横座りの場合は、片方はあぐらのような脚で、片方は外側に大きく出して座らなければなりません。きつくなれば、その逆の座り方に変更です。この外側に出す脚がO脚に進行させてしまいます。
たまに正座や横座りをされていても、O脚になっていない方もおられます。その方の正座や横座りを拝見すると、踵の倒し方や横座りの脚の出し方に違いがあります。また椅子座りも結構多いようです。
欧米人の場合は、ほとんど日本人のようなO脚は見掛けません。正座をする習慣が無いからです。日本に来日した外国人の方に正座をしてもらうと、5分も経たない間に、足や膝が痛いと言い出します。しかし、私たち日本人は、子供の頃から正座や横座りの習慣を身につけますので、大して痛みを感じません。
慣れない人は、足にシビレがおきて大変にはなりますが、多くの方が少なくとも5~10分以上はできるでしょう!幼少の頃から日々の生活の中で繰り返し行われる正座や横座りは、あきらかにO脚形成に影響しています。
前回も書きましたが、膝の疾患を訴える方も多く、高齢の方ではすでに膝関節の変形が見受けられます。整形で診断してもらいますと、やはり変形性の膝関節症です。変形の酷い方では、すでに正座は不可能になり、歩行時も辛いばかりでなく、膝を曲げずに歩かれますので身体を左右に振りながら歩いてしまいます。
改善の見込みが無いと判断されれば、医師から人工関節置換手術の話がでます。これは仕方ないことなのです。変形も進行の度合いによりますが、一度変形が起きると現医学では骨を元に戻すことはできません。まだ進行度合いが少ない場合は、正座も歩行も十分可能ですが負担の多い正座や無理な歩行は若干控えるべきかも知れません。
痛みもなく変形も起きていない若い方のO脚も、O脚になりやすい習慣を続けている内に、知らぬ間に見えない速度で進行していくケースが多いようです。できるだけ痛みの無い内に改善したいものです。
O脚の判断は前回の記事をお読み下さい。
またスポーツ選手の場合も、O脚は見えないエネルギーの損失が考えられます。足関節の捻れ、膝関節の捻れ、股関節の捻れ、骨盤の歪み、背骨の問題など、骨格的な歪みが存在しますので、運動時の筋運動にロスが必ずあると考えます。
なぜなら、関節が捻れた状態では筋肉も捻れるわけで、その環境での運動は、余計な運動ロスエネルギーが発生していることになります。過去にもO脚をある程度矯正した学生さんで記録を簡単に伸ばした選手がいました。誰でも記録を伸ばせるかは不明ですが、少なくとも関節への負担は軽減し、筋力を発揮できる環境にはできるはずです。
O脚の矯正には、いくつかの関節や動きの改善が不可欠で、数回で改善する人もいれば、かなり回数が掛かるケースもあります。これはO脚の個人差と靭帯や筋肉の柔軟性、それに日頃の意識が関係します。
痛みの無いO脚でも、その度合いが大きい人は、若い内に矯正されることをお薦めします。O脚拡大の終末には変形してしまう可能性も大きいようです。
O脚改善は、まずはO脚を拡大しやすい座り方を変えることが最も重要です。踵割り正座やペチャンコ座り、横座りなどは、O脚を改善したいと思われる方はお薦めできません。
さらにお子様のおられるご家庭では、できるだけ椅子の生活習慣を増やしてあげて下さい。正座やあぐら座り、そして左右の横座りなど、万遍なくどの座り方もできるようにご指導されて下さい。日本人が足が短いといわれる原因もこのあたりにあるようです。
膝を曲げて自分の体重を乗せれば、足もしびれます!この現象は、自分の体重で脚の血液循環を妨げている証拠です。神経は血液の流れから発生する熱をもらって機能していますから、結果的に足がシビレを起こしてしまうのです。また血液が流れ出すときも同じような感覚器の回復時に違ったシビレ感が出てしまいます。
酸素や栄養を含んだ血液を遮断すれば、シビレだけでなく、長い目でみれば脚の伸びにも影響しておかしくありません。特に小さいお子さんや成長期の学生さんは気になるところです。日本人の長い歴史がありますので、遺伝的な要素もあると思いますが!
O脚矯正は若い人であれば、ある程度矯正は可能です。一度、ご相談下さい。一回受けてみると、その日から脚にちょっと違った感覚があります。継続するかは、その後に検討されても良いかも知れません。
アドバイスですが、内股歩きはぜひ止めて下さいね!
今、何位?→ 人気ブログランキングへ
ライフ・フィールド カイロプラクティック外来センター
佐賀市兵庫町瓦町982-10 予約電話0952-27-1313
O脚は、日本人の約8割がO脚もしくは、O脚気味といわれています。特に日本人に多いO脚は、「下腿内反膝」と呼ばれる膝から下にかけて、ふくらはぎが外側に飛び出したように見える脚のことです。
なぜ、ふくらはぎが外側にせり出したように見えるのか?
これは、正座や横座りなどの座り方が起因しています。正座は、踵(かかと)を両側に倒した状態で、その広がった踵の上にお尻を乗せます。このとき、すでにふくらはぎは大きく外側にせり出してしまいます。
また横座りの場合は、片方はあぐらのような脚で、片方は外側に大きく出して座らなければなりません。きつくなれば、その逆の座り方に変更です。この外側に出す脚がO脚に進行させてしまいます。
たまに正座や横座りをされていても、O脚になっていない方もおられます。その方の正座や横座りを拝見すると、踵の倒し方や横座りの脚の出し方に違いがあります。また椅子座りも結構多いようです。
欧米人の場合は、ほとんど日本人のようなO脚は見掛けません。正座をする習慣が無いからです。日本に来日した外国人の方に正座をしてもらうと、5分も経たない間に、足や膝が痛いと言い出します。しかし、私たち日本人は、子供の頃から正座や横座りの習慣を身につけますので、大して痛みを感じません。
慣れない人は、足にシビレがおきて大変にはなりますが、多くの方が少なくとも5~10分以上はできるでしょう!幼少の頃から日々の生活の中で繰り返し行われる正座や横座りは、あきらかにO脚形成に影響しています。
前回も書きましたが、膝の疾患を訴える方も多く、高齢の方ではすでに膝関節の変形が見受けられます。整形で診断してもらいますと、やはり変形性の膝関節症です。変形の酷い方では、すでに正座は不可能になり、歩行時も辛いばかりでなく、膝を曲げずに歩かれますので身体を左右に振りながら歩いてしまいます。
改善の見込みが無いと判断されれば、医師から人工関節置換手術の話がでます。これは仕方ないことなのです。変形も進行の度合いによりますが、一度変形が起きると現医学では骨を元に戻すことはできません。まだ進行度合いが少ない場合は、正座も歩行も十分可能ですが負担の多い正座や無理な歩行は若干控えるべきかも知れません。
痛みもなく変形も起きていない若い方のO脚も、O脚になりやすい習慣を続けている内に、知らぬ間に見えない速度で進行していくケースが多いようです。できるだけ痛みの無い内に改善したいものです。
O脚の判断は前回の記事をお読み下さい。
またスポーツ選手の場合も、O脚は見えないエネルギーの損失が考えられます。足関節の捻れ、膝関節の捻れ、股関節の捻れ、骨盤の歪み、背骨の問題など、骨格的な歪みが存在しますので、運動時の筋運動にロスが必ずあると考えます。
なぜなら、関節が捻れた状態では筋肉も捻れるわけで、その環境での運動は、余計な運動ロスエネルギーが発生していることになります。過去にもO脚をある程度矯正した学生さんで記録を簡単に伸ばした選手がいました。誰でも記録を伸ばせるかは不明ですが、少なくとも関節への負担は軽減し、筋力を発揮できる環境にはできるはずです。
O脚の矯正には、いくつかの関節や動きの改善が不可欠で、数回で改善する人もいれば、かなり回数が掛かるケースもあります。これはO脚の個人差と靭帯や筋肉の柔軟性、それに日頃の意識が関係します。
痛みの無いO脚でも、その度合いが大きい人は、若い内に矯正されることをお薦めします。O脚拡大の終末には変形してしまう可能性も大きいようです。
O脚改善は、まずはO脚を拡大しやすい座り方を変えることが最も重要です。踵割り正座やペチャンコ座り、横座りなどは、O脚を改善したいと思われる方はお薦めできません。
さらにお子様のおられるご家庭では、できるだけ椅子の生活習慣を増やしてあげて下さい。正座やあぐら座り、そして左右の横座りなど、万遍なくどの座り方もできるようにご指導されて下さい。日本人が足が短いといわれる原因もこのあたりにあるようです。
膝を曲げて自分の体重を乗せれば、足もしびれます!この現象は、自分の体重で脚の血液循環を妨げている証拠です。神経は血液の流れから発生する熱をもらって機能していますから、結果的に足がシビレを起こしてしまうのです。また血液が流れ出すときも同じような感覚器の回復時に違ったシビレ感が出てしまいます。
酸素や栄養を含んだ血液を遮断すれば、シビレだけでなく、長い目でみれば脚の伸びにも影響しておかしくありません。特に小さいお子さんや成長期の学生さんは気になるところです。日本人の長い歴史がありますので、遺伝的な要素もあると思いますが!
O脚矯正は若い人であれば、ある程度矯正は可能です。一度、ご相談下さい。一回受けてみると、その日から脚にちょっと違った感覚があります。継続するかは、その後に検討されても良いかも知れません。
アドバイスですが、内股歩きはぜひ止めて下さいね!
今、何位?→ 人気ブログランキングへ
ライフ・フィールド カイロプラクティック外来センター
佐賀市兵庫町瓦町982-10 予約電話0952-27-1313