膝の痛み
2009年05月15日
WHO国際基準のカイロドクター at 00:52 | Comments(0) | 臨床日記
今回は、膝の痛みについて書いてみます。
膝疾患は、当LFカイロセンターでも来院される数が多い症状です。
どのような状態で来院されるかというと、、、。
1.膝周辺に水が溜まって痛い。
2.曲げる度に膝の中でグツグツ音がする。
3.膝の下のところが隆起して痛い。
4.階段の昇り降りがしずらい。
5.膝が曲げると痛い。
6.膝の内側または外側が痛い。
7.膝の奥が痛い。
8.膝の変形性によるトラブル。
9.お皿のところが痛い。
10.膝の後ろが痛い。
11.膝に力が入らない。
12.その他
上記のような症状が大半ですね!
膝の変形性による問題は、まずは整形外科でレントゲン撮影と診断を受けるように薦めます。
また内出血や靭帯断裂が疑われるケースも整形に行くように伝えています。
症状に関らず、上記のような内容で来院されましたら
触診による骨状態や靭帯部位、関節包、筋肉や腱の状態を調べます。
ある部位に圧痛が出ているか?またケースに寄っては、腱反射テストで反応をみます。
さらに関節の正しい位置確認と関節の可動性を調べます。
どのような膝問題であっても、その上下にある足首や股関節、それに骨盤と神経系問題を調べなければなりません。膝自体には問題がなく、股関節や足首の関節、腰椎神経や骨盤との接合問題等を確認することから判断していきます。
特に下腿(膝から下の骨:スネの骨)と大腿部の動き具合は大切です。しかし、その膝関節の動きによる問題があまり無い場合は、足首の関節の位置と動き、股関節の動き、骨盤関節の動きを判断し、要素となる筋群の筋力を確認します。
往々にして膝関節のケースは、関節のズレと脚力の筋力低下、体重による負荷、膝への負担の増加など、膝の筋力に問題がある場合も多く、本来ならばあまり出ない症状が出たケースなど、様々な要因があります。
また、膝に痛みを感じているのに無理して正座や横座りをするなど、さらに膝疾患を悪化させるような日常の行為も見逃せません。お孫さんの子守りの抱っこや庭の草むしり、好きな登山や観光による歩きすぎなども痛みの原因となっていることもあります。
原因は一つではなく複数のケースが多々ありますので、完治するまでは無理な使い方を減らしてもらい、的確な検査に寄ってカイロ治療を実施します。水が溜まるケースは、膝関節内の関節腔内の圧力が著しく低下すると、必ず脳が判断して圧力を高めようと水を足してきます。
圧力が維持されると水の量は止まりますが、膨れた腫れは皮膚を押し上げてきますので、その為に痛みを強く感じてしまいます。影響している足首や股関節を含め、膝関節の位置を整えて、腰椎神経の関係や骨盤の位置を正しく修正すると、水は自然に引いてなくなります。
膝関節のズレは、内側方向や外側方向、前方方向や後方方向のいずれかにズレているケースも多く、その状態に回旋(捻れ)が高い確率で発生しています。また膝問題以前に腰痛を経験された方が多く、膝への神経系や脚をささえる大きな筋群のトラブルも見つかります。
注意しなければならないことは、痛い側の膝を庇う為に反対側の膝に痛みが出るようになってしまうことです。膝疾患が長い方は、右に出たり左に出たりと行ったり来たりします。50代後半から足腰も弱りやすいし、運動不足による体重負荷など、注意が必要です。日頃から足腰の強化が大切です。
70過ぎのご婦人のケースを紹介します。
以前よりたまに腰痛が出ていたYさん、お孫さんの子守りを熱心にされていたとのことで、腰と膝に問題が発生されていました。膝には水がたまり、整形に行くと水を抜かれたそうです。水を抜いてもらうと嘘のように痛みは軽減します。そんな状態を数年繰り返されていました。
しかし、水を抜いても痛みが止まらなくなったりしたときもあり、ブロック注射で痛みを消していたそうです。最近になって、膝が大きくなったように感じ、主治医の先生に聞いてみたところ、膝関節が変形しているとの診断でした。
正座も痛くて出来なくなり、子守りも腰痛が悪化!足首にも浮腫みが出て引かなくなり、ビっこを引くような姿で来院されました。
膝の状態は、目で見て分るほど変形が進んでおり、水による痛みと関節内での音(グツグツ)が出ていました。筋力も弱く、膝のお皿も正しい位置にはありません。さらに足首の浮腫みも酷く、力も入らないとのことでした。
まずは関節の動きを検査して筋力を確認すると、あちこちと問題が多く、可能な範囲で関節を正しい位置に軽い矯正です。足首の浮腫みも外くるぶしのところがパンパンでした。足首の関節も歪み放題で、今まで膝を庇うあまり、変な歩き方をされてきたのでしょう!辛かったはずです。
股関節や骨盤もズレがあちこちにありましたので、適正な位置に矯正していきました。同時に低下している筋力の強化がなければ歩行すら無理と判断し、足首の筋力を挙げる運動を毎日行ってもらいました。
3ヶ月もすると、足首の浮腫みは解消して膝にも力が入るように回復!しかし、膝の痛みは軽減したもののまだ出たり消えたりしています。続けて腰椎と骨盤の矯正を持続しながら、膝の強化のための運動をアドバイスして、歩行時の痛みは出なくなりました。しかし、一旦変形した膝関節は元に戻ることはありませんので、これ以上、膝の間隙が減らないようにわずかな機能を維持できる矯正を行っています。
現在は、正座はしないように家では椅子の生活に変えて頂き、お孫さんの抱っこも止めて頂き、短い時間のオンブOKとしました。痛みはすっかりでなくなりましたが、現在も足首と膝の強化は継続してもらっています。
ご本人さんは、痛みがなく歩けるだけでも嘘のように楽な生活になりましたと喜んでおられます。
下肢の関節の正しい位置の確保、筋力の強化、負荷の軽減と生活様式の改善など、一生懸命に協力して頂いたお陰と思います。これ以上症状が進行すると、整形の先生が仰った人工膝関節のお世話にならざる得ないかも知れません。膝に違和感があれば、まずは正座や横座りは一度止めて診断を仰ぎましょう。
ここまで酷くなければ、もっと短期間で改善したはずです。スポーツ選手の膝問題等も含め、割と早期の内に改善しています。
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ライフ・フィールド カイロプラクティック外来センター
佐賀市兵庫町瓦町982-10 予約電話0952-27-1313
膝疾患は、当LFカイロセンターでも来院される数が多い症状です。
どのような状態で来院されるかというと、、、。
1.膝周辺に水が溜まって痛い。
2.曲げる度に膝の中でグツグツ音がする。
3.膝の下のところが隆起して痛い。
4.階段の昇り降りがしずらい。
5.膝が曲げると痛い。
6.膝の内側または外側が痛い。
7.膝の奥が痛い。
8.膝の変形性によるトラブル。
9.お皿のところが痛い。
10.膝の後ろが痛い。
11.膝に力が入らない。
12.その他
上記のような症状が大半ですね!
膝の変形性による問題は、まずは整形外科でレントゲン撮影と診断を受けるように薦めます。
また内出血や靭帯断裂が疑われるケースも整形に行くように伝えています。
症状に関らず、上記のような内容で来院されましたら
触診による骨状態や靭帯部位、関節包、筋肉や腱の状態を調べます。
ある部位に圧痛が出ているか?またケースに寄っては、腱反射テストで反応をみます。
さらに関節の正しい位置確認と関節の可動性を調べます。
どのような膝問題であっても、その上下にある足首や股関節、それに骨盤と神経系問題を調べなければなりません。膝自体には問題がなく、股関節や足首の関節、腰椎神経や骨盤との接合問題等を確認することから判断していきます。
特に下腿(膝から下の骨:スネの骨)と大腿部の動き具合は大切です。しかし、その膝関節の動きによる問題があまり無い場合は、足首の関節の位置と動き、股関節の動き、骨盤関節の動きを判断し、要素となる筋群の筋力を確認します。
往々にして膝関節のケースは、関節のズレと脚力の筋力低下、体重による負荷、膝への負担の増加など、膝の筋力に問題がある場合も多く、本来ならばあまり出ない症状が出たケースなど、様々な要因があります。
また、膝に痛みを感じているのに無理して正座や横座りをするなど、さらに膝疾患を悪化させるような日常の行為も見逃せません。お孫さんの子守りの抱っこや庭の草むしり、好きな登山や観光による歩きすぎなども痛みの原因となっていることもあります。
原因は一つではなく複数のケースが多々ありますので、完治するまでは無理な使い方を減らしてもらい、的確な検査に寄ってカイロ治療を実施します。水が溜まるケースは、膝関節内の関節腔内の圧力が著しく低下すると、必ず脳が判断して圧力を高めようと水を足してきます。
圧力が維持されると水の量は止まりますが、膨れた腫れは皮膚を押し上げてきますので、その為に痛みを強く感じてしまいます。影響している足首や股関節を含め、膝関節の位置を整えて、腰椎神経の関係や骨盤の位置を正しく修正すると、水は自然に引いてなくなります。
膝関節のズレは、内側方向や外側方向、前方方向や後方方向のいずれかにズレているケースも多く、その状態に回旋(捻れ)が高い確率で発生しています。また膝問題以前に腰痛を経験された方が多く、膝への神経系や脚をささえる大きな筋群のトラブルも見つかります。
注意しなければならないことは、痛い側の膝を庇う為に反対側の膝に痛みが出るようになってしまうことです。膝疾患が長い方は、右に出たり左に出たりと行ったり来たりします。50代後半から足腰も弱りやすいし、運動不足による体重負荷など、注意が必要です。日頃から足腰の強化が大切です。
70過ぎのご婦人のケースを紹介します。
以前よりたまに腰痛が出ていたYさん、お孫さんの子守りを熱心にされていたとのことで、腰と膝に問題が発生されていました。膝には水がたまり、整形に行くと水を抜かれたそうです。水を抜いてもらうと嘘のように痛みは軽減します。そんな状態を数年繰り返されていました。
しかし、水を抜いても痛みが止まらなくなったりしたときもあり、ブロック注射で痛みを消していたそうです。最近になって、膝が大きくなったように感じ、主治医の先生に聞いてみたところ、膝関節が変形しているとの診断でした。
正座も痛くて出来なくなり、子守りも腰痛が悪化!足首にも浮腫みが出て引かなくなり、ビっこを引くような姿で来院されました。
膝の状態は、目で見て分るほど変形が進んでおり、水による痛みと関節内での音(グツグツ)が出ていました。筋力も弱く、膝のお皿も正しい位置にはありません。さらに足首の浮腫みも酷く、力も入らないとのことでした。
まずは関節の動きを検査して筋力を確認すると、あちこちと問題が多く、可能な範囲で関節を正しい位置に軽い矯正です。足首の浮腫みも外くるぶしのところがパンパンでした。足首の関節も歪み放題で、今まで膝を庇うあまり、変な歩き方をされてきたのでしょう!辛かったはずです。
股関節や骨盤もズレがあちこちにありましたので、適正な位置に矯正していきました。同時に低下している筋力の強化がなければ歩行すら無理と判断し、足首の筋力を挙げる運動を毎日行ってもらいました。
3ヶ月もすると、足首の浮腫みは解消して膝にも力が入るように回復!しかし、膝の痛みは軽減したもののまだ出たり消えたりしています。続けて腰椎と骨盤の矯正を持続しながら、膝の強化のための運動をアドバイスして、歩行時の痛みは出なくなりました。しかし、一旦変形した膝関節は元に戻ることはありませんので、これ以上、膝の間隙が減らないようにわずかな機能を維持できる矯正を行っています。
現在は、正座はしないように家では椅子の生活に変えて頂き、お孫さんの抱っこも止めて頂き、短い時間のオンブOKとしました。痛みはすっかりでなくなりましたが、現在も足首と膝の強化は継続してもらっています。
ご本人さんは、痛みがなく歩けるだけでも嘘のように楽な生活になりましたと喜んでおられます。
下肢の関節の正しい位置の確保、筋力の強化、負荷の軽減と生活様式の改善など、一生懸命に協力して頂いたお陰と思います。これ以上症状が進行すると、整形の先生が仰った人工膝関節のお世話にならざる得ないかも知れません。膝に違和感があれば、まずは正座や横座りは一度止めて診断を仰ぎましょう。
ここまで酷くなければ、もっと短期間で改善したはずです。スポーツ選手の膝問題等も含め、割と早期の内に改善しています。
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