恥骨部の痛み
2009年05月23日
WHO国際基準のカイロドクター at 00:51 | Comments(0) | 恥骨痛

左図の下の方に位置するのが恥骨結合です。この図は、骨盤を真上から見下ろしている図です。両側の骨盤との接点になっています。簡単にいうと大切なところです!^^;
恥骨結合は軟骨結合で、女性では出産の際の産道の軸となる部位です。また骨盤の前方にある骨であると同時に、胎児や内臓を守る壁となっています。
この部位の痛みは、「恥骨結合炎」といって結合面に炎症が起きる疾患があります。
どのような時に起きるかというと、特に足を使うスポーツで代表的なものでは、サッカーや陸上の短距離などです。また出産時にも結合トラブルが発生した際は、産後に恥骨部の痛みが発生するようです。
特に走り出す際のダッシュを頻繁に行ったり、ボールを蹴る動作の際に原因を作りやすいようです。なぜ、このような動作によって起きるかというと、走るという行為自体は、股関節の動きが大きく関っていますが、同時に骨盤の仙腸関節(仙骨と腸骨で構成される関節)も前後に大きく動きを伴います。
その動きが大きければ大きいほど、恥骨側の恥骨結合にも捻れるような動きが伝わり、擦れ過ぎによって恥骨結合が歪んでしまうために起きてしまいます。不安定な恥骨結合状態は、強めの歩行や強いダッシュのような走る動作により、大腿部から恥骨部周辺に繋がる筋群の伸縮作用により安定性が失われ、恥骨部に痛みが発現します。
現在の整形外科での治療法は無いといわれています。通常は、負荷の高い力強く走り回ったり強くボールを蹴るサッカーや力走する短距離などのスポーツの場合は、必ず無理をせずに安静にさせるようです。
検査は簡単で、両脚を合わせた状態で、力強く内側に脚を締めるような筋力を入れてもらうと恥骨または恥骨付近に痛みや違和感が発生します。
カイロプラクティックでは、恥骨結合の矯正を行い嘘のように簡単に改善します。正しい位置に修正すると、その場で痛みはなくなります。
佐賀県の男子高校生で常に県トップの短距離選手が治療に来ていました。腰痛と恥骨痛であちこち治療にいっても改善せず、他の陸上選手の紹介で来院しました。検査をすると、明らかに腰部の関節と恥骨結合部の問題でした。
現在、その短距離の選手は大学生になりましたが、大会の前日によく治療に訪れます。1回のカイロ治療で痛みは消失します。その後、検査で痛みが出ないか目一杯力を入れさせますが、痛みは発現しません。
恥骨結合部の歪みは、恥骨部の前後の歪みと上下の歪みです。それに若干離解(結合部の不安定)が起きます。これらを正確に検査できれば、ある一定方向にしか痛みや違和感が出ません。これまでにもスポーツ選手が来院されましたが、痛みが出る関係で力強くは走れません。幸いにして過度な運動を避けておられましたので、殆ど1~2回で完治です。
レギュラー選手やその中でも戦力の選手であれば、走れないことは致命傷ですね!
早期の治療であればあるほど、完治も早いです。
しかし、その後も過度な運動を再開すると、再び発生しやすい箇所でもあります。したがって、矯正後は痛みがほぼ消えますが、しばらく安静期間を設けたほうが再発が少ないようです。
また恥骨結合問題ではなく、股関節や腸骨の変位による鼠頚部痛もありますが、あきらかに恥骨痛とは原因が異なります。
恥骨結合部の治療は、恥骨の骨自体にしか行いませんので、ご心配されないで下さい。男性のサッカー選手や陸上関係、女性では産後の恥骨痛の方がおられます。一般の方でも恥骨痛で来られる方もおられます。
痛みの出る部位は、恥骨のすぐ両サイドや内股のどちらかの付け根が多く出ます。もし、思い当たる方は、早期の治療をお薦めします。また女性特有の横座り時にも股の内付け根に出る方もいるようです。
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