オーストラリア政府公認カイロドクターの臨床＆日記！

変形性股関節症の人工関節のことを書きましたところ、
たくさんの方々から問い合わせがございました。

変形性だけでなく、股関節が痛いという方も多いのですね。

その中で変形性股関節に関する質問が来ていましたので分かる範囲で書いてみます。

心配な方は必ず医療機関にて診察を受けて下さい。
何もなければ安心ですし、何かあった場合に適切な診断と治療が必要です。

股関節の人工関節手術ですが、
全置換手術というのは、股関節をすべて他のものと入れ替える手術です。

股関節は、骨盤にある股関節骨頭がおさまる臼蓋のくぼみと
大腿骨骨頭から成り立っています。

この2つを入れ替える手術ということです。

注意点は、感染症や合併症です。どのような手術でも同じ危険性はあります。
切り開いて空気にふれるわけですから、感染する可能性があるということです。

手術にはつき物ですが、出血が当然ありますので
輸血をすることになります。

今は、自分の血液（自己血輸血）が多いと思います。
これも医療機関で詳しくたずねてみてください。

あと術後の血栓や塞栓症の注意があると思います。
これは足の静脈に血栓（血の塊）ができて足やふくらはぎ等に
痛みやむくみができる状態です。

飛行機に乗り長時間足を動かさないことおきるエコノミークラス症候群というのがありますが似ています。

血栓ができている際、その後に急に体を動かしたりした際
血栓がはがれて肺などに到達し、肺の血管を塞いでしまうのです。

股関節で心配な方は、必ず専門医の診断を受けて下さい。


医療機関で変形性股関節症の診断を受けている方がカイロでどうにかならないか？と、来院されるケースがありますが、一度変形した骨を元には戻りません。

変形性とは、正しい形状に何かの要因により骨棘が形成され、いびつな形に変わっていく病気です。

股関節の動きがまだ正常な範囲残っている場合の問題は、幾分関節の調整は可能です。

股関節や膝関節が痛むにも関わらず、ご自宅では正座や横座りしているという方、あまりにも多いです。

このような関節に問題がある場合は、正座や横座りはやめてください。

自分の体重圧迫だけでなく、長時間の加圧により症状が酷くなることが予想されます。

痛みがなくなるまで、できるだけ椅子座りをしてください。

明らかに歩行時に強い痛みが継続していたり
股関節の動きが悪いと思われましたら、専門医で診てもらってくださいね。

参考になりましたら応援お願いします^^;