オーストラリア政府公認カイロドクターの臨床＆日記！

去年、股関節が痛いと来院されていた患者さん

来院時、すでに股関節の動きの範囲には大きく制限が起きていました。

変形性の股関節症です。


変形の方向も股関節の動きの方向性を検査すると、

かなり進行している可能性が高いことが分かりました。

したがって、関節の矯正で改善できるというものではありませんでした。


それでも残されたわずかな関節の可動性を高めるべく、

カイロ的調整を行い周辺の硬くなった筋肉を弛緩させると、

幾分痛みが楽になっておられました。


ただ、立っている時間が長く仕事の関係で負担も多かったようです。

そのことをアドバイスしても「仕方ない！」と仰ってました。

結局、股関節の全置換手術となりました。


股関節の変形は、その変形の度合いにより

関節の矯正による範囲にも制限があり、

負担を無視して動きや体重による圧迫を与え続けると

変形の進行は加速度が増します。

股関節が何か変？と、思われたらすぐに整形などで

レントゲン診断を受けてください。


その後、カイロ調整を受けると効果が期待できます。

ただし、すでに股関節の変形が進行している場合は効果も余り期待できません。

しかし、関節が動かないことによる筋群の硬縮などは随分楽になります。


違和感や我慢できる痛みなどを感じましたら、早急に診断を受けて下さい。

初期の変形では、動きの範囲も十分ありますのでカイロ調整が期待大です。

股関節に痛み等の違和感を感じる場合は、正座や横座りは避けて下さい。

椅子などで座るようにして下さい。


全置換手術とは、
股関節を構成する骨をすべて金属製のものに入れ替える手術です。股関節の骨頭から大腿骨の一部まで、それと骨盤にある臼蓋すべてを金属製のものと入れ替えます。

手術後は、股関節が抜けないように姿勢的注意と筋力強化が必要です。

ライフ・フィールド カイロプラクティック外来センター
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