腰椎の後彎による激痛女性
2009年09月01日
WHO国際基準のカイロドクター at 02:24 | Comments(0) | 腰痛全般
腰椎の後彎による激痛の女性(30代)が来院されました。
腰椎後彎とは、背骨の腰椎が後方に飛び出している状態で、この女性の場合は、部分的ではなく腰椎1番~骨盤までが後ろに大きくカーブを描いている状態でした。
日常での姿勢は、座っている時は背中が丸くなり、骨盤と腰椎は後ろに曲がり出た姿勢です。いつもその姿勢の繰り返しだそうです。結局、この姿勢が悪化したもので、背骨と骨盤の限界点に達していたのです。
当センターに入って来られる姿勢は、ちょっとした動きでも激痛が出るため、歩行もゆっくりとしか歩けません。立っている姿勢も腰が真っ直ぐにできず、左側に逃げている状態でした。
痛みの出方が普通ではありませんので、そのまま寝かせてしまうと検査ができなくなります。
少し痛みを堪えていただいて、できる限りの検査を行い、どうにか時間を掛けてベッドにうつ伏せに寝て頂くことに、、、でもかなり斜めに、、、、!
ところが今度は、斜めに寝られた姿勢を修正しようとすると、これまた激痛が発生します。少しでも動かそうとすると痛みの関係で動かせないのです。
それを頑張っていただいて、やっとうつ伏せになって頂きました。^^;
ちょっと大変な症状の患者さんです。医療機関に行けば、短期の入院というケースでしょう。
ベッドに斜めに寝られましたので、真っ直ぐにしたいのですが不用意には触れません。痛みの閾値がただものではないのです。
さて、触れると激痛がでるため、どのような治療をすべきかです?
院長がSOTブロックを持って来て、骨盤の下に組み入れました。短下肢側は股関節側から対側の腸骨に向けて、長下肢側は、腸骨から対側の股関節に向けて、ブロックを差し入れました。
それでも痛みは強く出ています。これほどの痛みの場合、一人で歩いて来るのも辛かったでしょう。車の乗り降りでさえ、激痛が発生します。
その後、SOTのシステムにしたがって、淡々と治療が始まりました。
すると、後彎していた腰椎と骨盤は、最初よりも滑らかに変化していきます。コッフテストによる変化はSB(-)であるため、患者さんの呼吸を利用して若干牽引を行いました。
その後、大腰筋を調整し、Cカーブに曲がっている背骨をほぼ真っ直ぐにすることができました。まだ痛みはありますが、これで体が真っ直ぐに保つことができるはずです。
最後に骨盤の仙腸関節を整えて、仙骨を良い状態に!そして、腰背部にテーピングを施して終了しました。
痛みはまだありますが、来たときより楽に立つことができ、体は真っ直ぐになってました。
だいぶ、安心した表情になっておられました。
激痛ですので、明日も治療を実施予定です。
夜になって、患者さんより電話があり、少し楽になりました!と、お礼の電話がありました。
この方のケースは、猫背姿勢が原因です。
それも背中全体がかなり丸くなる姿勢ですので、背骨や骨盤はどうしても後方に飛び出してしまいます。これを繰り返していると、背骨や骨盤の関節可動性の限界が訪れ、骨やカーブが戻らなくなってします。
痛みが強く出なければ、そのまま継続して背中を丸めておられたでしょう!正しい姿勢の確保は、大切な要素ですが、腰痛などの予防に繋がります。
もし、背骨や骨盤による腰痛が原因と思われた場合は、すぐに起き上がらずにうつ伏せになって下さい。そして、そのまま4つん這いの姿勢を作ります。その四つん這いをしばらく維持したら、お尻を踵の方に下ろしていきます。
この姿勢は、ごめんなさいの姿勢ですね!この姿勢を1分~5分ほど維持して下さい。
このときは、腰周辺の背筋がゆっくり伸ばされて、余計に痛みを出している筋肉の過緊張が少し解れてきます。5分ほど経過しましたら、腕の力を利用してさらにゆっくり起き上がって下さい。椅子に座ったら、立ったり座ったりは垂直の姿勢で行なって下さいね!
みなさんも、日頃の姿勢は気をつけて下さいね!
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腰椎後彎とは、背骨の腰椎が後方に飛び出している状態で、この女性の場合は、部分的ではなく腰椎1番~骨盤までが後ろに大きくカーブを描いている状態でした。
日常での姿勢は、座っている時は背中が丸くなり、骨盤と腰椎は後ろに曲がり出た姿勢です。いつもその姿勢の繰り返しだそうです。結局、この姿勢が悪化したもので、背骨と骨盤の限界点に達していたのです。
当センターに入って来られる姿勢は、ちょっとした動きでも激痛が出るため、歩行もゆっくりとしか歩けません。立っている姿勢も腰が真っ直ぐにできず、左側に逃げている状態でした。
痛みの出方が普通ではありませんので、そのまま寝かせてしまうと検査ができなくなります。
少し痛みを堪えていただいて、できる限りの検査を行い、どうにか時間を掛けてベッドにうつ伏せに寝て頂くことに、、、でもかなり斜めに、、、、!
ところが今度は、斜めに寝られた姿勢を修正しようとすると、これまた激痛が発生します。少しでも動かそうとすると痛みの関係で動かせないのです。
それを頑張っていただいて、やっとうつ伏せになって頂きました。^^;
ちょっと大変な症状の患者さんです。医療機関に行けば、短期の入院というケースでしょう。
ベッドに斜めに寝られましたので、真っ直ぐにしたいのですが不用意には触れません。痛みの閾値がただものではないのです。
さて、触れると激痛がでるため、どのような治療をすべきかです?
院長がSOTブロックを持って来て、骨盤の下に組み入れました。短下肢側は股関節側から対側の腸骨に向けて、長下肢側は、腸骨から対側の股関節に向けて、ブロックを差し入れました。
それでも痛みは強く出ています。これほどの痛みの場合、一人で歩いて来るのも辛かったでしょう。車の乗り降りでさえ、激痛が発生します。
その後、SOTのシステムにしたがって、淡々と治療が始まりました。
すると、後彎していた腰椎と骨盤は、最初よりも滑らかに変化していきます。コッフテストによる変化はSB(-)であるため、患者さんの呼吸を利用して若干牽引を行いました。
その後、大腰筋を調整し、Cカーブに曲がっている背骨をほぼ真っ直ぐにすることができました。まだ痛みはありますが、これで体が真っ直ぐに保つことができるはずです。
最後に骨盤の仙腸関節を整えて、仙骨を良い状態に!そして、腰背部にテーピングを施して終了しました。
痛みはまだありますが、来たときより楽に立つことができ、体は真っ直ぐになってました。
だいぶ、安心した表情になっておられました。
激痛ですので、明日も治療を実施予定です。
夜になって、患者さんより電話があり、少し楽になりました!と、お礼の電話がありました。
この方のケースは、猫背姿勢が原因です。
それも背中全体がかなり丸くなる姿勢ですので、背骨や骨盤はどうしても後方に飛び出してしまいます。これを繰り返していると、背骨や骨盤の関節可動性の限界が訪れ、骨やカーブが戻らなくなってします。
痛みが強く出なければ、そのまま継続して背中を丸めておられたでしょう!正しい姿勢の確保は、大切な要素ですが、腰痛などの予防に繋がります。
もし、背骨や骨盤による腰痛が原因と思われた場合は、すぐに起き上がらずにうつ伏せになって下さい。そして、そのまま4つん這いの姿勢を作ります。その四つん這いをしばらく維持したら、お尻を踵の方に下ろしていきます。
この姿勢は、ごめんなさいの姿勢ですね!この姿勢を1分~5分ほど維持して下さい。
このときは、腰周辺の背筋がゆっくり伸ばされて、余計に痛みを出している筋肉の過緊張が少し解れてきます。5分ほど経過しましたら、腕の力を利用してさらにゆっくり起き上がって下さい。椅子に座ったら、立ったり座ったりは垂直の姿勢で行なって下さいね!
みなさんも、日頃の姿勢は気をつけて下さいね!
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