椎間板ヘルニア【2】

2009年07月02日

 WHO国際基準のカイロドクター at 03:06 | Comments(0) | 腰椎椎間板ヘルニア
前回は、腰椎椎間板ヘルニアの一般的知識について書いてみました。何か少しでも参考になれば幸いです。

もっと深く書くといいのですが、専門用語が増えてきますので差し障りのない部分で説明しています。

椎間板ヘルニアによるMRIなどの検査にて神経根圧迫が明確で痛みやシビレの症状が強い場合、整形外科ではいくつかの徒手的な検査も行われます。

以下は中枢神経系への圧迫や神経障害の検査です。(本来、専門用語があります。)
・息を大きく吸い止めてから力む
・咳をする
・脚を伸ばして伸展する
・脚を挙げた状態で踵を背屈する
・仰向けで顔を起こす
・体の前屈や伸展
・体を痛い方向に捻って伸展する

上記の検査は、カイロプラクティックでも行う検査法です。

椎間板ヘルニアにより腰部から下肢に痛みやシビレがでますが、その出ている部位で腰椎の何番神経が影響しているかが分ります。これは神経圧迫により、皮膚支配への影響部位の確認作業の一つです。

また影響している神経系の依存している筋肉の検査も行います。これにより、明確に神経障害を来たしている筋肉が判明します。しかし、筋力検査は椎間板ヘルニアを断定するものではなく、筋力低下=神経系機能の低下を意味しています。

ヘルニアの部位により、影響している神経系が分ります。

痛む部位としては、痛めた当初は腰部から臀部周辺に激痛が出ます。数日すると、臀部から太ももやふくらはぎにも痛みやシビレが出てきます。症状の発生部位はヘルニアの起きた部位と関連しています。人によっては、腰部の痛みは薄れたのに臀部から足まで裏側に強いシビレを感じる方もおられます。

いわゆる坐骨神経痛です。

坐骨神経痛は、椎間板ヘルニアや仙腸関節障害、梨状筋障害、股関節痛などでも似たような症状がでます。これも検査をすることである程度区別することが可能です。

カイロプラクティック療法は、必ず神経系の影響部位を確認した後に、適切なテクニックで実施されます。特に椎間板ヘルニア等の激痛がある方の場合は注意が必要で、カイロ調整の前に各種の検査結果の説明があります。神経系検査・筋力検査・関節状態などの説明です。

すぐにベッドに寝て体を触るような治療所であれば要注意です。なぜなら酷い症状の場合は、不用意に触ったり動かすことで悪化させる可能性があるからです。症状に対する医学的な知識と経験が不可欠です。

仮に酷い症状で無くても、関節トラブルであれば、どこの関節がどのようになって痛みの原因になっているのか?他に関連する関節のトラブルはないのか?その関節は、どのような環境でそのようになってしまうのか?、、、などなど、構造的機能的知識が必要です。

カイロプラクティック時に行われる関節の矯正は、患者さんへの負担を必要最低限にするために適切な姿勢と矯正する関節へのコンタクト、そして、矯正する方向が重要です。矯正によって、極力他の部位に負担を掛けないための姿勢が選択されます。

椎間板ヘルニアへのカイロ調整は、ヘルニア部の多くは椎骨間が広がっている関係で、対側からのコンタクトやガンステッドテクニックと呼ばれるテクニックが使われます。また座位によるテクニックなどもあります。患者さんの状態により変わります。

通常生活できる痛みの椎間板ヘルニアでしたら、カイロプラクティックが効果的な場合もあります。歪んだ関節がそのまま放置されている場合、腰部がスッキリしないはずです。痛めてからの期間が経過している場合は、回数も掛かる場合もあります。

椎間板ヘルニアに関らず、腰痛全般に言えることですが「立ち方座り方」がかなり重要で、座った状態から立ち方ひとつで知らぬ間に悪化させていく動作もあります。腰痛が中々改善しない方は、日頃の姿勢に要注意です。これを守らないと改善は困難なケースも多いです。

腰や背中を丸めた姿勢では、腰部の椎間板ヘルニアがある場合、腰を丸めるような姿勢をすれば楽に感じますが、飛び出した髄核がさらに飛び出しやすい姿勢です。腰を曲げた姿勢が楽と思っていると、より背筋を伸ばせない環境を招く恐れもあります。

医療機関に通院中の方は、主治医のアドバイスを必ず守って下さい。万一、腰椎や骨盤の関節もおかしいのかも?と、思われたなら一度カイロプラクティックを受けてみて下さい。椎間板ヘルニアだとしたら、体を捻るような調整法はあまり使わないはずです。

また揉み解しでもヘルニアは完治することはありません。筋肉の張り感が和らぐ程度だと思います。ヘルニアは手の届かない構造上の奥の方にあるからです。




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