腰椎椎間板ヘルニアとは

2009年07月01日

 WHO国際基準のカイロドクター at 02:44 | Comments(0) | 腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは腰痛の中でも激痛を引き起こす疾患に「椎間板ヘルニア」があります。
腰椎では「腰椎椎間板ヘルニア」、頚椎では「頚椎椎間板ヘルニア」といいます。

腰椎は5個あり、椎骨と椎骨の間に積み重なるように椎間板があります。椎間板は、線維輪という弾力性のある組織でできており、体の動きに合わせて負荷が掛かると厚みが薄くなり、負荷が逃げると元の厚みに戻ります。つまり、緩衝材のような役目をすることで動きに対応しています。

椎間板ヘルニアとは、※椎骨と椎骨の間にある椎間板というクッションの役目をしている組織が何らかの要因により裂け目が発生し、中に含まれるゼリー状の髄核が飛び出した状態のことを指しています。(※椎骨とは、背骨の1個1個の骨のこと!)

この椎間板の裂け目から飛び出した髄核が、後方にある神経の根っこに間接的に強烈な圧迫を引き起こします。この圧迫が激痛の原因です。飛び出した位置が神経に圧迫を与えてない場合、痛みはそれほど感じません。

椎間板ヘルニアにより、腰を真っ直ぐに伸ばせないケースが多々ありますが、これはヘルニアの圧迫が神経の内側を圧迫しているか、外側を圧迫しているかで逃避性の姿勢が変わります。逃避性の姿勢とは、神経圧迫による痛みを回避する姿勢のことです。無理に伸ばそうとすると、さらなる激痛が走ります。

ヘルニアとは、ギリシャ語で「飛び出す」という意味!他にヘルニアと言えば「脱腸」というのがありますが、腸が鼠頚部に飛び出して来る関係で、鼠頚部ヘルニアといいます。

椎間板はレントゲン上では、元気な椎間板は白く写り、※退行変性してくると灰色や黒っぽく写ります。退行変性が起きて来ると弾力性が減少して、厚みが薄くなってきます。(※退行変性とは、簡単にいうなら劣化することです。)

この椎間板のクッションの役目が充分にあることで、上下の椎骨がぶつからずに動きを再現できるというわけです。この椎間板は、年齢とともに劣化していきます。劣化すると、固くなって身体の柔軟性が減少してきます。

腰椎椎間板ヘルニアの頻発部位は、腰椎のL5とS(仙骨)の間、腰椎のL5とL4の間が最も多く、L4とL3の間でも起きます。

椎間板ヘルニアのおきる原因としては、腰に負担のある辛い姿勢を長時間したり、重いものを持ち上げようとした際、クシャミをした直後、変な姿勢で物を取ろうと手を伸ばした際などに起きる事があります。共通点は前屈姿勢です。

猫背のような背骨を丸めた姿勢や腰を曲げた姿勢で、腰椎が後方に飛び出している姿勢の時に起きやすく、椎間板は前方が薄く、後方が開いている状態です。

椎間板ヘルニアは、MRI画像には髄核突出による神経根圧迫が明確に見ることができますが、100%ではありません。全く痛みの無い方でも同じようにMRIで確認されることがあります。しかし、本人は普通に生活し、普通に運動しても痛みを微塵も感じていません。これは、海外でも臨床報告されています。

従って、椎間板ヘルニアによる激痛もありますが、それが必ず同じような症状になるとは限らないのです。この腰痛発生原因説には、そのような構造的要因によるものとストレスが原因という説もあります。

しかし、ストレス起因説というのも広範囲のものですので、これも断定はできかねます。確かにヘルニアによるものもあるからです。椎間板ヘルニアや腰痛なども、まだまだこれから研究が進んでいけば、もっと明確が原因が解明されて来る事でしょう。

腰に激痛を感じたときの対処法は、まずは無理に起き上がらないことです。痛みを堪えて起き上がろうとすることで、さらに悪化させてしまいます。四つん這いで横になれる場所に移動し、横向きに休み、腰と膝を曲げた状態にして下さい。決して仰向けで足を伸ばそうとしないで下さい。

また興味本位な腰痛解消法などを行わないで下さい。多少の経験があるからと行ったがために、さらなる悪化を招くケースがあります。まずは安静にして患部をアイスノンなどでアイシングして下さい。炎症が起きていますので、冷却が優先となります。

間違っても長時間お風呂などで温めないで下さい。その場は気持ちよく感じても、炎症物質がその後に増加してきて大変になります。必ずアイシングです。3~4日ほどアイシングして、慢性期に移行したら今度は暖めます。

痛めて数日すると、若干炎症も治まってきますが、立ち上がる際などに再度痛めるケースが多いです。その場合も再度、2~3日はアイシングです。更に痛めて激痛を感じる部位のみを冷やしてあげて下さい。

中には息もつけないくらいの激痛で立つことも歩くこともできない場合があります。そのようなときは、まずは整形外科で診断を受けて下さい。

当センターでも椎間板ヘルニアの方々が多数来院されております。あきらかに重度の症状の場合は、完治が難しいケースもあります。飛び出したヘルニアが原因の場合です。しかし、同じヘルニアでも完治しているケースも多々あります。

無理な矯正を行わず、まずは土台となる骨盤の位置を修正し、トラブルが起きている椎骨の歪みを矯正していきます。矯正といっても力任せのものではありませんので心配ご無用です。

過去に椎間板ヘルニアの診断を受けられた方で、まだ腰部の痛みが残っている方、坐骨神経痛や下肢痛として残っている場合もあります。そのような方も一度、カイロプラクティックを受けてみて下さい。

職業や習慣的姿勢にも深く関係していますので、知らずに治りにくくされている場合もあるようです。その内に治るだろうと安易に考え、逃避性の姿勢をそのままにしている方もたまにおられますが、そのまま腰が逃げた姿勢で固まってしまうこともあります。そのようなケースは時間が掛かる可能性があります。

早期に関節の位置を修正することが大切です。




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