オーストラリア政府公認カイロドクターの臨床＆日記！

初めてカイロプラクティック受診された
膝疾患のご婦人のケースです。

数年前より、膝周辺に違和感を感じるようになり
整形外科を受診、現在も通院中の60代の女性です。

当初は、いつも痛みを感じるわけではないので
病院へも行ったり行かなかったり。

しかし、痛みだけでなく、次第に膝頭の前で内側の少し上が
腫れ上がる様になり、膨れて痛みが伴い出したそうです。
腫れあがった部位を押すと、ブヨブヨとまるで風船を押すように
患部が変化し、腫れが大きくなればなるほど痛みも倍増！

医療機関で水を抜いてもらうと、痛みもスッキリ無くなって
何度も水を抜いて来たそうです。
医療機関からも膝関節の変形が進行しているといわれ、
筋力強化も行いながら通院されていました。

来院時も膝の腫れは大きく、パンパンに腫れあがった状態でした。

腫れあがると、膝はツヤツヤと光り、
まるで膝が一回りも二回りおも大きくなったような感触です。

過去、そのたびに病院で水を抜いていたのです。

検査をすると、触診でも分かるほどの変形で
水が溜っていたせいか、かなり大きく膨らんでいました。

半月板及び靭帯等の検査では痛みはなく、
水の漏れによる腫れ自体が痛みの発信源でした。
しかし、水が溜る理由こそが、最初の発信源なのです。

このことを説明して、膝関節のズレを矯正、
また骨盤の歪み自体も大きく、背骨にも歪みがありました。

さらにこの方の座り方も骨盤や背骨を歪ませる習慣でしたので
膝の問題があることから、別の座り方をアドバイスしました。

週2回のカイロ調整で膝の腫れは数日で消失し、
痛みもかなり軽減されましたが、骨盤や背骨の歪みが大きく
痛みこそ少ないですが、別の要素を持っているために
現在も月3回ほどでカイロ調整に来て頂いています。

膝に水溜って痛みを訴えている方は非常に多いですが
なぜ水が溜るのか知っている方は殆どおられません。
「水の溜り＝痛み」という関係からか、敵対視されますが
そうではありません。

膝の筋力が弱くなったり、体重増加、足への何らかの負担により
膝の中が損傷しないように水が溜るのです。
脳がそれを判断して、関節内に水を放出します。

この水は、滑液という潤滑液で
関節の動きがスムーズになることと、
骨同士がぶつからないようにするためのものです。

膝周辺に膨れ上がってしまうのは、
滑液が所定の場所に納まりきれずに周辺に漏れて
出てくる現象なのです。

できるだけ水は抜かないようにして欲しいものです。

正しい矯正を行っていくと、膝周辺の水は数日で消失し
膝の動きも軽快に変わっていきます。
頻繁に水が溜る方は、膝関節の変形が進んでいると思われます。

中々改善しない方は、一度当センターにお越し下さい。
できるだけ早期の対処をお薦めします。


ライフ・フィールド カイロプラクティック外来センター
佐賀市兵庫町瓦町982-10　ご予約電話0952-27-1313