球児の投球障害

2009年06月25日

 WHO国際基準のカイロドクター at 03:00 | Comments(0) | 肩の障害・肩コリ
球児の投球障害某高校のエースが投球障害で来院しています。
整形外科や整骨院・鍼灸院にも通院中とのことで、中々改善しないようです。診断名は、腱板障害です。治療の方法は、おおよそ温存療法のようで、ホットパックや電気物療です。

腱板障害は、肩関節を構成する鎖骨の遠位端と肩甲骨の肩峰で形成されるアーチ状の部位を通過する筋群の腱等による障害です。


これはローテーターカフ障害といわれるもので、通常の治療では投球を休ませて暖めたり電気による治療が多いようです。

投球障害は、その名のとおり、投げ過ぎ等による筋肉の過負荷によりトラブルが起きてきます。投球にはいくつもの筋肉が関与していますので、それぞれの筋群の状態を検査して、どの筋肉が働くときにトラブルが発生するか?と詳しく調べなければなりません。

投球の際の痛みの現われ方で、どのときにどの筋肉が問題となり痛みが発生するのか?どのようなフォームの時に痛みがでるのか?フォームを変えれば痛みが変わるのか?などなど、かなり深く調べる必要があります。

その結果、問題は筋肉にあるのか?関節構造にあるのか?これが治療の出発点です。
多くの投球障害は、上記の2つにトラブルが発見されます。さらに投球障害にずっと悩まされているケースでは、庇いながら投げることで、さらなるトラブルを拡大させてます。

投球障害は、投げるときだけに痛みが発生し、日常生活ではまったく痛まないことが多いのです。投げる行為を休ませていると、投げたら痛いということすら、忘れていることもあります。

これと同じようなスポーツには、バレーのアタッカーやバドミントン、テニス、ハンドボールなどがあります。いわゆる腕肩を使って、力いっぱい振り下ろす動作の多いスポーツです。

筋肉に問題がある場合は、休ませればある程度回復しますが、投げる際の肩関節構造にトラブルがある場合は、いくら暖めても電気治療を行ってもそれほど回復率が上がることはありません。しないよりもマシという程度です。

過去、院長から聞いた患者さんですが、少年野球のピッチャーで痛み止めを打ちながら投げていた子供がいたそうです。痛み止めを注射しても痛みが治まらず来院したとのこと!それも試合の2日ほど前にどうにかならないか?と両親に連れられての来院だったそうです。

院長が調べると、その少年はすでに肩がボロボロの状態で、投げられるのが不思議なくらいで、カイロでもすでに回復させるには非常に難しい段階にあったようです。次の試合は投げさせないで下さいと話したと言ってました。

その後、その少年は野球ができなくなったそうです。これは監督さんやご両親にも責任があると思われます。少年は、みんなの期待もあり、自分が投げなければ勝てないから、、、そう話したそうです。いくらエースのピッチャーでも限界があります。痛み止めをうたなければ投げられない肩であれば、すでに限界点をオーバーしています。

このようなケースは今も多いと聞いています。

スポーツ障害の場合は、違和感や少しの痛みでもすぐに治療を受けることが大切です。なぜなら、そのスポーツをしている最中は、かなりの筋力を使用するからです。必ず第2弾の痛み、第3弾の痛みと増大して、治り難くなります。

痛みが引かなくなって、どうしようもなくなり、カイロや整体を受診されているようです。整形外科などでの診断では、「まずは休ませなさい!」と必ず正しいアドバイスがあります。それを守らず、少しぐらい構わないという意識が痛みを増大させることに繋がっています。

ましてレギュラーであれば、痛みを訴えればレギュラーを外されます。やっとのことで勝ち取ったレギュラーの座!選手はそれが怖いのです。

痛みを我慢しての練習は、試合前に大きくなり、「どうにかして欲しい!」と受診されますが、痛みを感じた段階で適正な治療を受ければ、回復した状態で試合には出れたはず、、、そんなケースが多すぎます。

投球障害である腱板障害の場合は、肩関節を構成する鎖骨・肩甲骨・上腕骨の正しい位置確保が優先です。適切なアーチが形成されてくると、歴然と投球時の痛みが減少します。野球などの選手の筋肉はかなり強く、それだけでも関節内での動きの確保が優先されます。

関節構造を正しい位置に矯正しながら、筋肉の調整を行う必要があります。暖めたり、電気治療も悪くはありませんが、関節構造を調整しながら物療することが望まれます。

また同時に腕や肩への神経系が依存する脊柱や肋骨等の矯正も功を奏します。スポーツ選手であるがために、体の重心の修正はとても大切です。

投げた際や振り下ろした際の痛みが強い場合は、1回では回復するのは難しいでしょう。あきらかにトラブルの部位にいくつかの問題が予見されます。痛みが出る部位だけが悪いのではなく、関係する部位への治療も含めて行うことが必要です。

投球障害やバレーのアタック、バドミントンやテニスなど、振り切る際の痛み、投げきった際の痛みは、関節の構造を正して、腱の機能する位置を修正する必要があります。同時にインナーマッスルの強化が肩関節のバランスを保つの効果的です。

運動中に肩を痛めたら、それ以上無理に投げないようにして下さい。痛みが出る期間が長ければ長いほど、その症状は悪化して治りにくくなります。中には腱断裂などもあります。

投球障害でお困りの方、一度本格的なカイロプラクティックを受けてみて下さい。必ずアドバイスを守って通院してみて下さい。

ライフ・フィールド カイロプラクティック外来センター
佐賀市兵庫町瓦町982-10 電話0952-27-1313 完全予約制です。

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